ベレット雑記
古本まゆ いすゞベレット1800GT
最悪のトラブル1

 トラブルの修理も一段落したので、この夏は、ランタボ用改のブレーキのオーバーホールと取り付けにかかる為の、部品の手配にかかった。古書市場のついでに、以前部品を買っていた昭和区の雪見町の三菱のパーツセンターに寄ろうとしたが、どこにもない。自動車屋さんは、どこも厳しいようだ。
 そんなことをやっているうちに、ある日ベレットのエンジンをかけようとしたら、鍵が見あたらない。店に帰ってきて、ドアに鍵をかけていのので、家で見つかるだろうと思って探していたが、何故か二ヶ月経っても見つからない。ブレーキをやる気は、鍵と共に完全に喪くなってしまった。
 ベレットの鍵は、使っているうちに歪むので、スペアキイを作りにくい。喪くしたらヤバいとは思っていたが、それが現実となってしまったのは、最悪としか言いようがない。
 遂にあきらめて、というか、愛車にずっと乗れないのは辛いので、生活救急グループという鍵屋さんに電話して出張で鍵を作ってもらうことにした。2,1000円という金額は高いような気がしたが、実際の仕事ぶりを見ているとそうでもない。最初に来た人は、シリンダーに合う鍵がないということで、鍵が作れず、ベテランの人が夜来てくれることになった。そちらの方の車にも、合う鍵はなく、ふたりの方が結局2時間以上、夜中過ぎまでかかって、バイクの鍵を改造した、この世でただひとつのベレGの鍵が完成した。
 古本屋は、単なる小売業というよりも、職人仕事の部分が大きい。こういうしっかりとした技術を持った職人さんの仕事が好きだ。
 

カワサキのバイク改の鍵

 喪くした鍵が自宅で見つかることを期待して、今回はトランクの鍵は頼まなかった。いすゞのマークのついたキーホルダーは、貴重品だと思うので、これから見つかっても、損をしたとは思わない。是非出てきて欲しい。
 

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