ベレット雑記
古本まゆ いすゞベレット1800GT
セルモーター


 ラジエターからのクーラント漏れや、予想以上に手こずったダッシュボードの取替をすませて、年末、久し振りに車検をとった。
 車は戻ってきたものの、整備をお願いした自動車屋さんから「セルモーターの調子が悪いようだ」との報告があった。エキマニからの熱で、キャブが加熱した時のパーコレーションによるものだろうと軽く考えていたが、車検から二日目、エンジンが冷えた状態でも、セルが全く回らない。その時は何度か試したところセルが回ってエンジンがかかったが、これはおかしい。どういう場合にセルが回って、どういう場合に回らないのか確認するためにちょこちょこと乗っていたところ、外出先の銀行の駐車場で、何度試しても、全くセルが回らなくなった。エンジンが冷えた状態でも全く駄目。しかし、店の車のバッテリーにバッテリー同士接続したところ、セルは勢いよく回った。どうも、セルを回すのに充分な電気が供給されていないようだ。
 そういえば最近、エンジンが加熱した時のセルの回りが、だんだん悪くなってきていたように思う。パーコレーションだけが原因だと考えていたが、セルを回す力が落ちてきていた可能性が高い。
 バッテリーの+からセルにいっている配線を作り直すつもりで、取り外して、長さや端子の形を確認したが、年内は暇がないので、端子にサンドペーパーをかけて、また元通りに取り付けた。
 この程度で直るとは思っていなかったが、この後は、セルは調子よく回っている。端子表面に発生した酸化被膜の所為で、絶縁状態になっていたのが、セルが回らない主な原因だったようだ。車も、製造から四十年も経つと色々なトラブルに見舞われる。
 ちなみにセルモーターは、エンジンの排気量と圧縮比のUPに対応するために、各務原市のテリフィックさんに作ってもらった強化型のものだ。


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