ベレット雑記
古本まゆ いすゞベレット1800GT
ドアポケット3

2015年7月12日

 縫製の作業は、奥さんにお願いします。ビニールレザーの横の上の部分を折り返し、10mmの縫い代を空けて、折り返した部分の横を縫製してもらいます。


 縫った部分を裏返し、芯地と合体させます。芯地は糊付きですが、芯地の,熱接着温度は140〜150度くら い、レザーの表面の耐熱性はその半分くらいしかないものと思われますので、接着にはアイロンを使わずに、スプレーのり99を、レザーの裏側と芯地の両方に吹きかけて接着します。


 ある程度接着強度の出たところで、レザーの上の部分にスプレーのり99を吹き付けて、折り返して接着します。


 オリヂナルは、上の芯のすぐ下の際を横に縫ってあるのですが、それだとミシンと芯が干渉しますので、ミシンと上の芯が干渉しないように5mm下げて、上から35mmのところで、横向きに縫っていきます。その時に両脇の部分も、ゴム穴の下のあたりまで一緒に 縫って、折り返し部分の位置決めをします。表側から縫わないと、縫い目が綺麗にでないそうです。その縫い目ですが、奥さんはオリヂナルと同じ縫い目の幅に 拘っているのですが、ミシンがうまく進んでいかず、縫い目が細かくなってしまいます。この縫製作業が、難航。ミシンの針を手動で一針ずつ必死に動か して、やっと縫い上げました。その為、線に歪みが出たので、完璧主義の奥さんとしては大変不満なようです。


 次に上の縫い目から、芯地の縁を10mmの縫い代で(横→下→横と)縫って、芯地とレザーを縫い合わせます。こちらはやむなく裏側から縫ったのですが、 レザーの被っているところは、返し縫いがうまく出来ずに、かなり苦労していました。芯地とレザー一枚だけのところは普通に縫っていけるようなので、(レ ザーは仕方がないものの)芯地の厚みが一番のネックになってるようです。奥さんは、ペラペラの布切れのような芯地でいいと言っているのですが、面積が広い ので、このくらいの強度のものが欲しいです。


 こんな感じで、縫い目が付きました。オリヂナルとは異なり、縫製と接着剤によるハイブリットな作品です。


 これより先は、私の作業です。
 ゴム紐を、レザーに開けておいた穴にくぐらせます。足割鋲用の穴を追加で開けて、横と下側の芯を挟み、割鋲をセットします。


 内張に鋲を差し込んで固定します。ゴム紐は、内張の裏側に引っ張って、横側の下の鋲の足に縛りつけます。


 ホームセンターにあった一番足の長い鋲を買ってきたのですが、強度と、ゴム紐を結びつける為の長さが不足しているようです。軽いものを入れるだけなら大丈夫でしょう。オリヂナルの鋲は、ちょっと特殊な形状をしています。


 こんな感じです。やはりオリヂナルの方が、ずっと綺麗に縫い目がでています。奥さまが、縫い目の幅に拘っていた理由が判りました。家庭用ミシンの限界ですかね。
 後は、助手席側です。


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