ベレット雑記
古本まゆ いすゞベレット1800GT
スピーカー ケーブル1

2017年1月15日

 私のベレットは、買ったときからスピーカーが付いておらず、ラヂオの電源は入るものの、音は出ない状態でした。そこで以前リアトレイを作り直した時に、ステレオではないものの、AMラヂオの音が真ん中から聴こえるように、オークションで買った安いスピーカーをふたつ、左右に付けておきました。
 その後、電気系の工作は苦手なこともあって、スピーカーへの接続用の繋ぎケーブルの製作はそのままになっていたので、作ってみることにしました。
 1800GT取説の配線図を見ると、トランクにきている青赤が+、青黄が−のようです。テスターで測ってみると、幸いにも+の配線は生きています。スピーカー側のケーブルは、白と白青で、こういう場合の+−が判りません。感覚的に、濃い色(青)が入っている方が+のような気はいたしますが、最終的には、(音が出れば)音を出して確認してみます。
 二つのスピーカーから同じ音を出すには、ラヂオからの配線を、+−それぞれ、ふたつのスピーカーに分岐させればよいのではないかと。


 配線の分岐は、長い方のケーブルの途中の被膜を剥いで、短いケーブルの端の銅線を巻き付け、スプライス端子を使用して、かしめます。一緒に入っていた黒いのは、熱収縮チューブかと思います。差し込んでおいて、後日分岐箇所の絶縁に使用します。


 ラヂオ側のケーブルのギボシは、大須の電材屋さんで訊いたら、出してきてくれました。流石専門店です。カプラーもあったので、ついでにGET
 早速繋ぎケーブルに取り付け、導通を確認して、分岐部分をスプライス端子に付属の熱収縮チューブで絶縁しました。


 ラヂオ側に接続して、スピーカー側のケーブルにギボシを押し当てると、おっ、ベレットを買って以来初めてラヂオの音が出ました。そうか、生きていてくれたか。奥さまに音を確認してもらったのですが、雑音がひどく、スピーカーの+−の確認はできません。奥さまが聴き分けできなければ、私では無理です。
 そこで、可能性が高い「白青を+」として接続しました。


 繋ぎケーブル側のカプラーは、両端とも、新品にしておきました。


 おおっ、雑音もほとんどなくなり、きちんと後から音が出ています。多分、これで正解かと思います。純正のAMラヂオでは、この程度のスピーカーで充分そうです。
 ヴォリュームを上げていくと、〈小〉に近い方では音が出ずに、途中から突然音が出ますね。だんだん大きくなっていって欲しいのですが? それにヴォリュームを〈小←→大〉操作すると、ブツブツというノイズが……。


 買った時にスピーカーが付いていなかったので、少なくとも20年以上、ほとんどラヂオに触っていなかったことになります。接点が腐食して接触の悪くなるガリが出たようです。
 そこで、ヴォリュームを、〈小←→大〉と30往復くらい回してみました。様子をみて、更に30往復追加! ラジオをつけて、ヴォリュームをゆっくり回してみると、やはり音が消え、少し雑音のする所が一個所だけありますが、その個所を除けば、音量の調節もほぼ正常になり、雑音も消えました。
 使ってさえいれば、接点が回復して、完全に直るんじゃないでしょうか。

 ラヂオのプッシュボタンを、NHK第一・第二、CBC、東海の各周波数に設定して完成です。
 普段聴かないAM放送ですが、しばらくは聴きまくりそうです。


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