ベレット雑記
古本まゆ いすゞベレット1800GT
フロア・カーペット1

2012年6月21日

 トランクのフロア・カーペットと、運転席と助手席の間のセンター部分は、オリヂナルのカーペットが残っています。トランクは、そのカーペットで型を取ればいいと考えていたのですが、新しく製作したフロア・ボードの上に広げてみると、ヨレヨレなだけではなくて、かなり縮んでおり(流石化繊です!)、型として全く使い物になりません。
 私にはカーテン屋をしている従兄弟がいます。一度その仕事を見たことがあるのですが、現物合わせで、自由自在にカーペットを切っていきます。私にそんな職人技は無理なので、まず紙でトランクの型を取ります。紙は屋根裏部屋から探してきたポスターや、チラシを使いました。


 百恵ちゃんです。別にファンでもなかったし、こんな映画を観に行った覚えもないので、どうして百恵ちゃんのポスターが出てきたのか、不思議です。右上の方は、ハニー・レーヌさんでしょうか? よく覚えていないのですが、綺麗な方です。
 型を取っていたら、ジャッキを固定するゴムバンドが切れて、落ちてきました。カーペットを敷いたら、使いにくいジャッキも(飾りで)付けておこうと考えていたのですが、見るとゴムが完全に劣化しています。使用しようと思うと、切れていないもう一本も作り直さないと駄目です。また余計な仕事が増えてしまいました。

 閑話休題。
 カーペットは、インターネットで、厚さ6mm、176×176cm、アイボリー色で、フリーカット可能なものを2枚購入しました。型に合わせて、カッターや鋏で切るだけです。給油ホースの逃げは、ハードボードの端切れを5cmのホールソウで刳り抜き、それにカッターを当てて切りました。


 購入したカーペットは、ノギスで測ると2mmくらいの厚みです。オリヂナルとほぼ同等くらいでしょうか。オリヂナルよりやや厚く丈夫なものをイメージしていたのですが、6mmというのはフワフワ部分の厚みが大きかったようです。色も、外国語の色表現が判らないので、もう少し茶色っぽいものをイメージしていたのですが、意外と白っぽい感じになります。明るい感じにしたいと思っていたので、これで良しと、しましょう。20年くらい保つといいのですが。
 残ったカーペットで、運転席と助手席のフロア・カーペットを切ります。左右対称ではなかったので、型はそれぞれ作りました。


 このあたりで、作業に飽きてきたというか、面倒な仕事に嫌気がさしてきました。モチベーションが維持できません。
 後部座席のフロアカーペットの形がイメージできたので、気を取り直して、2枚目のカーペットからこちらも切り出します。左右は対称なので、型は2枚で済みました。オリヂナルも多分こんな形だろう?と思います。


 残るは、フロントのセンター部分ですが、完全にやる気がなくなってきたので、切り出しの作業は、ここで、ひとまず中断です。
 運転席と助手席のフロア・カーペットに、ズレの防止用の32号の真鍮のハトメを打ちます。多分オリヂナルもハトメが打ってあると思いますが、内径18mmのハトメは工芸ではあまり使わないので、ホームセンターにも置いてないし高いです。

鳩目

 後は、カッターや鋏で切断した縁を、糸がほつれてこないようにかがり縫いします。この作業は、うちの奥さまにお願いするしかありません。本業の本屋の仕事でも、和本の糸の綴じ直しのような針と糸を使う作業は、「古本屋の女房」たる我が奥さまの担当です。本の普通の修理は私がやりますが、針仕事となると、全く歯が立ちません。
 カーペットが薄い為、かえって縫いにくいそうです。


 運転席と助手席のフロア・カーペットが、ほぼ完成しました。ピッタリです。やはりちょっと白っぽい感じです。
 カーペットはそう強度はないと思いますので、カットフリーのフロア・マットをその上に敷きます。マットのカットは、カーペットの型を流用して簡単なはずだったのですが、ミスりました。実用上問題は問題はないのですが、作り直すかもしれません。センター部分もボロボロなので、ここまでやったら作るしかないか。
 ところで、「ほぼ完成」と書いたのは、運転席のカーペットが完成して、助手席のカーペートもほとんど完成しかかった時に、奥さまの年代物のミシンが壊れてしまったからです。あと一歩で完成のところで大変悔しいのですが、残りの作業は、ミシンが直ってからになります。

追伸: ど素人のBellettいじり のHPを拝見させていただくと、後部座席のカーペットのオリヂナルは一
   枚物のようです。勿論一枚でも作れるのですが、精度と作り易さを考えると、三枚で製作して正解
   だったと思います。

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